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Shiunからの手紙

Live different.

インド放浪旅を終え、日本に帰国した僕は来年「動く小さな家」を作ることにした

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二ヶ月間のインド放浪旅を終え、12月初旬に帰国した。

インドのチベット亡命地区ダラムサラとの巡り合い

インドで最後の一ヶ月は、北インドのヒマーチャル・プラディッシュ州にある都市ダラムシャーラーの一角にある「マクロード・ガンジ」という地区に滞在していた。

そこはチベット亡命社会の中心地で、中国から亡命してきた多くのチベット人が暮らしており、ダライ・ラマ14世の居住地と寺院がある。去年、中国徒歩横断の旅でチベット自治区を通りがかり、チベットの文化と人々に興味を持ったのがダラムサラでの長期滞在につながった。

中国政府からの激しい規制と弾圧を受け、信仰と行動の自由を奪われ、なす術がなくなったチベットの若者たちを中心にこれまで150人ほどのチベット人たちが焼身自殺をしている。他の誰かを傷つけるのではなく、自分の命を燃やすことで、チベットの自由と隠された真実を世界に向けてまさに命懸けで訴えかけている。

心やさしく非暴力の態度を貫くチベット人の尊厳はどこから来るのか。そのヒントがチベット仏教の中にあるのではないかと思い、人類が何万年もかけて残してきた叡智を学び、己の中に取り入れてみたいと思うようになった。


そんなこんなであっという間にインド二ヶ月間の放浪旅は、北インドだけで終わりを迎えたのであった。

日本がいま面白くなってきているという直感

まだまだこれからも世界を旅したいし、人生の旅は続くのだが、来年は日本をメインに活動することに決めた。

なぜなら「日本がいま面白くなってきている」のを直感で感じたからだ。いま日本各地で新たな共同体があちこちで出来はじめて、そのコミュニティがゆるく繋がりあって、独自に新たな経済圏をつくり、これから日本の構造を変えていくことになるかもしれないと思っている。

国というシステムを一つの大きな船に例える

日本を一つの大きな船に例えると、沈みかけてるその大きな船にしがみつこうとするのではなく、まずは大きな船(国のシステム)には欠陥があることを認識し、いざという時に備えて乗船員の私たち国民は救命ボートを準備するか、もしくは新たに小さな船をつくって自分たちで漕ぎだす必要があるのだ。大きな船の舵きりは難しく、時間もかかる。だが、それなら自分たちで新たに小さな船を作ってしまえばいいのだ。

その必要性を感じて、僕は来年「動く小さな家」をつくることにした。それは、軽トラの後ろに取り外し可能な小屋を建てた「軽トラキャンパー」というものである。小さなキャンピングカーのように、軽トラを使って荷台に小屋を自分でつくるのだ。

「住」においての根本的な疑問

いつしか家は買うか、借りるしか選択肢がないように思われるようになったが、昔は人間も他の動物と同じような自分の住み家をつくっていたのだから、つくるという選択肢もあっていいはずだ。だけど、高度成長期により分業化が進み、人々はお金を稼ぐことによって生活をするようになった。お金を稼ぐのは悪いことだと言いたいのではないけど、僕はお金が生活を支配し、お金のために生きるような生活を送りたくないのだ。

生きる上での基礎となる「衣食住」すべてをお金でしか手に入れる方法がないとすればコストがかかるし、お金に依存しすぎていると思う。家賃は払い続けても返ってくるものじゃないし、何千万もする家を買うとなると長年のローンを組むか、膨大なお金が必要になる。
そうなると、ローンを返済するためにお金を稼ぎ続けなければならなくなり、お金のために生活しなければいけなくなる。家賃なら仮に月5万払い続ければ一年で60万。
そのお金があれば、自分で軽トラ買って、荷台に小屋を立てちゃえば家も車も手に入る。取り外しを可能だから、小屋を土地に下ろせば軽トラは農作業や車としての機動力を活かすことができる。さらにキャンピングカーのように旅しながら暮らすことも可能になる。小さな家なら案外すぐに手に入れることができるものなのだ。

これだけ交通が発達し、流動的な世の中になったにも関わらず、「なんで家だけはずっと不動産なのか?」のほうが不思議に思える。もっと可動産があってもいいのではないか。動く小さな家、簡単な小屋くらいなら自分でつくれる技術を学べば、住まい方はもっと自由になるはずだ。さらに生活に必要な電気や水も自給できるようになれば、生活にかかるコストは下がり、いかにお金を稼ぐに頭を働かせるより、お金は儲からなくても自分が心からやりたいことに忠実に生きることができる。

動く小さな家の無限大の可能性

家ごと動かせるのだから、旅しながら暮らしてもいいし、いつもは自然豊かな場所で暮らして、またに都会に戻ってくるなんてこともできる。山登りが好きなら日本百名山をモバイルハウスで巡るのもいいかもしれない。そんな夢のような生活を、自分でつくってしまえばすぐに実現できるのだ。動く家の可能性は無限大だ。

モバイルハウスという動く小さな家の限られたスペースと少ないモノでいかに豊かに暮らせるか、小さいけれど壮大な生きる実験がはじまろうとしている。



しうんより